お花と映画.11 「フライド・グリーン・トマト」('91)
燃えるように濃い緑が美しいアメリカ南部の風景と、
美味しそうな独特の料理、たくましい女性たち…
中・高生のころ何度もVHSを再生した作品ですが、改めてみると、
人種差別やジェンダーロールの抑圧、DV、疑似家族、病と死、老い、
セクシャリティのグラデーション…30年前から今に続く社会課題や人間の悩み
が詰め込まれていることに驚きます(映画自体は喜劇に違いないのですが!)。
アラバマ州の鉄道操車場脇の小さな町と
駅前にあるホイッスル・ストップ・カフェをめぐる、約60年間の物語が、
老人ホームに入居する女性・ニニーから語られます。
原作小説から想像し得る最高のキャスティング。
とくに自己喪失しかけていた主婦役キャシー・ベイツが、
ニニーに出会ってみるみる自分を取り戻していく演技が素晴らしいのです。
「若くもないけど老いてもいない」自分の心身を持て余し焦っている彼女に、
ニニー役ジェシカ・タンディが語る自身の物語。
そこから個人を生きる決意を得るシーンには心を揺り動かされます。
この作品では、過去と現在の変化をお花の風景が表しています。
過去のシーンは庭のバラやホリホック、ツツジを始め
生気に満ちたお花でいっぱいなのに対して、
現代のパートで目につくのは老人ホームのプラスチックの造花だけ。
そんな現在、TVの野球中継にしか興味がない夫には見向きもされないまま、
毎日食卓に花を飾り、手の込んだ料理を作るエヴリン。
彼女だからこそ、花と緑あふれるニニーの過去にアクセスすることを許されたのかもしれません。
また、ユニークなお花の使われ方をしたのは終盤、
生き生きして輝いてきたエヴリンに、
夫が赤いユリの花束を買って帰宅したシーン。
食卓にはすでにエヴリンがいけた白いユリ。
直後に、ニニーを家に引き取るかどうかで喧嘩が勃発してしまい、
2人の心が重なったと思いきや、やっぱりすれ違ってしまったのを
赤と白のユリで表現しているのが、なるほどなあと思います。
そしてもうひとつ、未見の方のために詳細は書きませんが、
エヴリンが初めて足を踏み入れた、ホームのニニーの居室。
そこにあったのは、息を呑むようなすてきな『秘密の花園』でした。
ぜひ確かめてみてください!
写真の白いオリエンタルユリはシベリア、赤はタランゴという品種です。
やっぱりユリは気品と迫力があって美しいですね。
贈りものだけではもったいない。
自分のためにこそ飾っていただきたいです!
#浜松市#花屋#さくらや#flower#flowershop#flowerstagram
#お花と映画#花のある暮らし#フライドグリーントマト#ジョンアヴネット
#キャシーベイツ#ジェシカタンディ#メアリースチュアートマスターソン
#メアリールイーズパーカー#シシリータイソン
#オリエンタルユリシベリア#オリエンタルユリタランゴ
#friedgreentomatoes#friedgreentomatoesatthewhistlestopcafe
#jonavnet#kathybates#jessicatandy#marystuartmasterson
#marylouiseparker#cicelytyson#flowersinfilms#flowersinmovies
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
遅ればせながらさくらやの
instagramを始めました!
写真を一枚だけ投稿したいときなどにはインスタのほうに載せたりしますので、
ぜひ、のぞいてみてください。
そしてアカウントをお持ちの方は、どうぞフォローをお願いいたします!
さくらやinstagramプロフィール画面は
こちら
右サイドバーのプロフィール画像下のアイコンを押しても見られます。
さくらや・さくらやBOX
※ 商品や営業についてのお問い合わせは
電話:053-473-5511
E-mail:rosy@mail.wbs.ne.jp
までお願いいたします。
営業日:月~金 9:00~19:00
土・日 9:00~17:00
定休日:水曜日
浜松市中区八幡町152-1
遠鉄電車どおり沿い、八幡駅西側にあります。
店の南側、一軒おいた駐車場に、3台分の駐車スペースご用意があります。
★駐車場のご案内★