2014年01月07日
お花で楽しむ木下映画・後半
昨年の12月4日から11日、
木下惠介記念館にて開催された「お花で楽しむ木下映画・後半」。
大分時間がたって(年までまたいで!)しまいましたが、
もしかして気にしてくださっていた方がいらっしゃるかと思い、
ここにご報告させていただきます。
★11月28日~12月4日の前半のようすはこちらからどうぞ!
12月5日の木下監督101回目の誕生日におこなわれた、
「香華」の上映会にあわせての展示だったので
「香華」は前半とお花やデザインを変えてつくりました。
「香華」 1964(昭和39)年公開
出演:岡田茉莉子 乙羽信子 加藤剛 田中絹代 杉村春子 岡田英次
花材・・・木瓜・青文字・グロリオーサ・デンファレ・キク・ヒムロスギ
花街の華麗さと、そこに生きる女性たちの力強さを枝もので表現しました。
燃えさかる炎のようなかたちの“グロリオーサ”は、
彼女たちの愛情や嫉妬、憧れや嫌悪など
この作品につまったあらゆる感情の象徴です。
「日本の悲劇」 1953(昭和28)年公開
出演:望月優子 桂木洋子 田浦正巳 佐田啓二 高橋貞二
花材・・・キク・椿
派手ではなく、地味ながらも強く咲き続ける菊を、
和服を着た望月優子さんのイメージに見立てました。
灰落としとタバコをかたわらに、
愚痴を言いながらも子どもたちに尽くし続けた母親。
花とおなじく、はかなくも懸命に生きた昭和の女性像です。
「喜びも悲しみも幾歳月」 1957(昭和32)年公開
出演:高峰秀子 佐田啓二 田村高廣 中村賀津雄
花材・・・コットンフラワー・ツツジ(白塗り)・ヒューケラ
シーンごとに季節や場所を変えて描いた、まじめな夫婦のクロニクル。
その中から印象的な、北海道の雪原をソリが滑る場面をイメージしました。
氷の粒がきらめく木々が立ち並ぶ森の奥行きを、
横長の器の中に再現しています。
「女の園」 1954(昭和29)年公開
出演:高峰秀子 岸恵子 久我美子 高峰美枝子 田村高廣
花材・・・ユリ・バンダ・オンシジューム・バラ・小桑ツル
個性豊かで華やかな女優さんたちの競演が見どころの作品。
ラン、ユリ、バラ・・・それぞれの美しさをもつお花(生徒)たちが、
大学の伝統や規則にがんじがらめにされているところを
ツルを使って表現しました。
「笛吹川」 1960(昭和35)年公開
出演:高峰秀子 田村高廣 市川染五郎 中村勘三郎 松本幸四郎
花材・・・パンパスグラス・バーゼリア・ヒムロスギ・ベンケイソウ
主君の運命のままに翻弄される農民たちの生活をただただ描いた物語は、
人の世の諸行無常を教えてくれます。
金色の重箱は装飾をまとったお館(やかた)さま、
その中身の平民の生活は、色のない侘しい風景として表現しました。
前半にも増して、映画の個性もそれぞれ、
よってアレンジメントもよりバラエティにとんだものになりました!
この展示をとおして改めて思ったことは、
木下映画が一人の監督が撮ったと思えないほど、
主題も手法もちがう作品ばかりで、
それこそが木下惠介の唯一無二の存在意義だということ。
そしてそんな木下映画を表現しようと思ったときに、
大きく豊かに応えてくれたお花の懐の深さ、おもしろさです。
やっぱり、お花ってすごい!
期間中、来館されたお客様にも、職員のみなさまにも大変好評だったようで、
さくらやとしては本当にありがたいことでした。
映画好きな私が「いつかお花と映画のコラボを・・・」なんて言っていたのを
ちゃんと気に留めてくださり、こんなすてきな機会まで与えてくださった
木下惠介記念館の職員のみなさまに心より感謝申し上げます。
第二弾!はあるかしら・・・
そのときにはお知らせいたしますので、
ぜひみなさまも記念館のクラシックな建物や監督の展示とあわせてご覧ください!
木下監督の101年目ははじまったばかり!
記念館では作品を見られる機会がたくさんありますので、
浜松出身の偉大な映画監督をみんなで記憶に残しましょう!!
木下惠介記念館HP
浜松市中区栄町3-1
053-457-3450
9:00~17:00
月曜日休館(祝日の場合は開館、翌火曜日が休館日)
入館料100円(70歳以上無料)
専用駐車場はありません
さくらや・さくらやBOX
※ 商品や営業についてのお問い合わせは
電話:053-473-5511
E-mail:rosy@mail.wbs.ne.jp
までお願いいたします。
浜松市中区八幡町152-1
遠鉄電車どおり沿い、八幡駅西側にあります。
店の南側、一軒おいた駐車場に、3台分の駐車スペースご用意があります。
店の正面に1台分あたまから車をいれて停められるスペースもあり。
木下惠介記念館にて開催された「お花で楽しむ木下映画・後半」。
大分時間がたって(年までまたいで!)しまいましたが、
もしかして気にしてくださっていた方がいらっしゃるかと思い、
ここにご報告させていただきます。
★11月28日~12月4日の前半のようすはこちらからどうぞ!
12月5日の木下監督101回目の誕生日におこなわれた、
「香華」の上映会にあわせての展示だったので
「香華」は前半とお花やデザインを変えてつくりました。
「香華」 1964(昭和39)年公開
出演:岡田茉莉子 乙羽信子 加藤剛 田中絹代 杉村春子 岡田英次
花材・・・木瓜・青文字・グロリオーサ・デンファレ・キク・ヒムロスギ
花街の華麗さと、そこに生きる女性たちの力強さを枝もので表現しました。
燃えさかる炎のようなかたちの“グロリオーサ”は、
彼女たちの愛情や嫉妬、憧れや嫌悪など
この作品につまったあらゆる感情の象徴です。
「日本の悲劇」 1953(昭和28)年公開
出演:望月優子 桂木洋子 田浦正巳 佐田啓二 高橋貞二
花材・・・キク・椿
派手ではなく、地味ながらも強く咲き続ける菊を、
和服を着た望月優子さんのイメージに見立てました。
灰落としとタバコをかたわらに、
愚痴を言いながらも子どもたちに尽くし続けた母親。
花とおなじく、はかなくも懸命に生きた昭和の女性像です。
「喜びも悲しみも幾歳月」 1957(昭和32)年公開
出演:高峰秀子 佐田啓二 田村高廣 中村賀津雄
花材・・・コットンフラワー・ツツジ(白塗り)・ヒューケラ
シーンごとに季節や場所を変えて描いた、まじめな夫婦のクロニクル。
その中から印象的な、北海道の雪原をソリが滑る場面をイメージしました。
氷の粒がきらめく木々が立ち並ぶ森の奥行きを、
横長の器の中に再現しています。
「女の園」 1954(昭和29)年公開
出演:高峰秀子 岸恵子 久我美子 高峰美枝子 田村高廣
花材・・・ユリ・バンダ・オンシジューム・バラ・小桑ツル
個性豊かで華やかな女優さんたちの競演が見どころの作品。
ラン、ユリ、バラ・・・それぞれの美しさをもつお花(生徒)たちが、
大学の伝統や規則にがんじがらめにされているところを
ツルを使って表現しました。
「笛吹川」 1960(昭和35)年公開
出演:高峰秀子 田村高廣 市川染五郎 中村勘三郎 松本幸四郎
花材・・・パンパスグラス・バーゼリア・ヒムロスギ・ベンケイソウ
主君の運命のままに翻弄される農民たちの生活をただただ描いた物語は、
人の世の諸行無常を教えてくれます。
金色の重箱は装飾をまとったお館(やかた)さま、
その中身の平民の生活は、色のない侘しい風景として表現しました。
前半にも増して、映画の個性もそれぞれ、
よってアレンジメントもよりバラエティにとんだものになりました!
この展示をとおして改めて思ったことは、
木下映画が一人の監督が撮ったと思えないほど、
主題も手法もちがう作品ばかりで、
それこそが木下惠介の唯一無二の存在意義だということ。
そしてそんな木下映画を表現しようと思ったときに、
大きく豊かに応えてくれたお花の懐の深さ、おもしろさです。
やっぱり、お花ってすごい!
期間中、来館されたお客様にも、職員のみなさまにも大変好評だったようで、
さくらやとしては本当にありがたいことでした。
映画好きな私が「いつかお花と映画のコラボを・・・」なんて言っていたのを
ちゃんと気に留めてくださり、こんなすてきな機会まで与えてくださった
木下惠介記念館の職員のみなさまに心より感謝申し上げます。
第二弾!はあるかしら・・・
そのときにはお知らせいたしますので、
ぜひみなさまも記念館のクラシックな建物や監督の展示とあわせてご覧ください!
木下監督の101年目ははじまったばかり!
記念館では作品を見られる機会がたくさんありますので、
浜松出身の偉大な映画監督をみんなで記憶に残しましょう!!
木下惠介記念館HP
浜松市中区栄町3-1
053-457-3450
9:00~17:00
月曜日休館(祝日の場合は開館、翌火曜日が休館日)
入館料100円(70歳以上無料)
専用駐車場はありません
さくらや・さくらやBOX
※ 商品や営業についてのお問い合わせは
電話:053-473-5511
E-mail:rosy@mail.wbs.ne.jp
までお願いいたします。
浜松市中区八幡町152-1
遠鉄電車どおり沿い、八幡駅西側にあります。
店の南側、一軒おいた駐車場に、3台分の駐車スペースご用意があります。
店の正面に1台分あたまから車をいれて停められるスペースもあり。
Posted by さくらや at 18:44│Comments(4)
│感動したこと
この記事へのコメント
遅ればせながら明けましておめでとうございます。
先日は素敵なアレンジメントをありがとうございました。
本年もよろしくお願いいたしますm(_ _)m
先日は素敵なアレンジメントをありがとうございました。
本年もよろしくお願いいたしますm(_ _)m
Posted by YUKKO at 2014年01月08日 01:01
YUKKOさん
明けましておめでとうございます!
年末のお忙しいときにご来店どうもありがとうございました。
今年もYUKKOさんの情報いっぱいのブログ、楽しみにしています。
いろんな場所でお会いできるといいですね!!
どうぞよろしくお願いいたします。
明けましておめでとうございます!
年末のお忙しいときにご来店どうもありがとうございました。
今年もYUKKOさんの情報いっぱいのブログ、楽しみにしています。
いろんな場所でお会いできるといいですね!!
どうぞよろしくお願いいたします。
Posted by さくらや at 2014年01月08日 07:55
昨年は大変お世話になりました!!
いつも我が家にぴったりのお花を選んでくださり、ありがとうございます。
昨年最後に来ていただいたときの「ベンケイソウ」が、まだ元気です。
いつものカウンターの上で・・・あの場所は長持ちスポットなのかも。
ついには水の中で細長い根っこまで・・・。
このまま育つのでしょうか???ちょっとドキドキわくわくしています。
今年も、どうぞよろしくお願いいたします。
いつも我が家にぴったりのお花を選んでくださり、ありがとうございます。
昨年最後に来ていただいたときの「ベンケイソウ」が、まだ元気です。
いつものカウンターの上で・・・あの場所は長持ちスポットなのかも。
ついには水の中で細長い根っこまで・・・。
このまま育つのでしょうか???ちょっとドキドキわくわくしています。
今年も、どうぞよろしくお願いいたします。
Posted by タキヅマ at 2014年01月09日 21:56
タキヅマさん
今年もどうぞよろしくお願いします!
いつも応援してくれて本当にありがとう!
カウンターの上は直接日にも当たらないし、
暖房の通り道でもないんだろうね。
でもいちばんは愛情のおかげだと思うよ!!
ベンケイソウはこのまま根っこを育てて、
暖かくなったら植えてみたらどうですか?
うまくいったら根付くかもしれないね。
また伺ってみなさんにお会いできるのを楽しみにしています!
今年もどうぞよろしくお願いします!
いつも応援してくれて本当にありがとう!
カウンターの上は直接日にも当たらないし、
暖房の通り道でもないんだろうね。
でもいちばんは愛情のおかげだと思うよ!!
ベンケイソウはこのまま根っこを育てて、
暖かくなったら植えてみたらどうですか?
うまくいったら根付くかもしれないね。
また伺ってみなさんにお会いできるのを楽しみにしています!
Posted by さくらや at 2014年01月10日 11:20